※この記事は「30代ただの女OLがカラコルムハイウェイに自転車で行ったった!」のスピンオフ企画です。
この記事からの続きです!
※情報は2019年05月。一人民元=16.00円で計算する。
4/27(3日目)タクラマカン砂漠を列車で横断する
13:30 和田西域大酒店をチェックアウトする。
列車の出発時間は15:27発。
ホテルの人に「14:00に駅に着くように!(1時間30分前)」
といわれたので早めに行く。
14:20 駅へ向かう途中に荷物検査室を通る(写真の青い屋根の建物)
荷物検査室に到着すると、警察が来て色々聞いてくる。
やっぱり英語はさっぱり通じない。
パスポートを提出する。
- 電話番号
- チケットは手に入れているのか(なくてもよいらしい?)
私はtrip.comで事前に列車を予約しておいたので、予約番号を見せた。 - 水が入ったペットボトルを見た警察が「中の水を今ここで一口飲んでみろ」というので飲んで見せた。
- 昨日はどこに泊まった?
ホテルの領収書は見せなくても済んだ。(ってかホテルで押金返してもらう際、ホテル側に回収されてしまった)パスポートの番号を見れば、どこに泊まったのかなんて証拠がすぐにわかるんだろう。
とりあえず荷物検査通過。結構時間とられた。
駅の構内へ進む。
15:00 予約した切符を手に入れるため、チケットオフォス(集票庁)へ。
発車まで、あと30分しかない。急がねばばばば!
【Y964便】15:27 ホータン発~カシュガル着 硬臥(=寝台列車)
料金は126元(2016円) 5時間30分の乗車時間。
硬臥は「3段ベッド寝台」のこと。
500kmも移動できて寝台で2000円なら中々お買い得だし、布団にくるまり、ゴロゴロしながら、のんびりタクラマカン砂漠を眺めるのは
だらだら大好きな私からしたら…
さいこーーー!!!\(^〇^)/
ですわ。
ちなみに「硬座」は、普通の電車の席。
硬座だと、ホータン~カシュガルが30元程度だったような。
中国の列車
- 軟臥(めちゃリッチ。個室寝台)
- 硬臥(3段ベッド寝台)
- 硬座
で、駅の改札に進もうと、入口でチケットを見せると
「その電車。今日、出ないよ!」
とのこと
え!?Σ(゚Д゚;)
チケット発券されてるのに、列車が出ないとな!?
事情をきくと「砂嵐で取りやめになった」みたいなことを言っているような…。
そ~~なのか…。
わざわざ日本からネットで予約(Trip.com)してたのにぃ。
しかし、今日中にはカシュガルに行きたい!
と、伝えると、チケット売り場に行って、チケットを変えてこいとのこと。
とりあえず、チケット売り場に戻って事情を話したら、すぐにチケットを変えてくれた。
しかも鈍行列車!しょうがない。これに乗って行こう…。
15:30 改札前に到着。発車時間の30分前になると、この改札が開くのでそれまで待機。
私は予約席をとってあるのでのんびり並ぶ。
みんなすごく大きい荷物を持っている!
16:15 列車は出発した。
ちなみに、中国の列車は荷物のサイズ規制がある。
重量:20kgまで
大きさ
・普通列車:3辺合計が160cm以内のもの。
・高速列車:三辺の合計が130cm以内。
のんびり・ダラダラとタクラマカン砂漠を横断する
さて列車は発車した。
わ~い \(^〇^)/
寝台列車。人生で初めて~!!
しかも、いつも最安価格の劣悪環境で移動するので、今回の寝台列車は超セレブ気分なのだ!
お母さんと子供(そしてこの子供にオレオをあげたら、いらねえ!!って返されたwwwww少年よ、なぜだ・・・!)
隣の車両へ顔を出してみる。似たような光景で、寝てたり椅子に座って時間を過ごす者も。
さっきまで楽しそうに、はしゃいでいたけど疲れて寝ている親子。
ちなみに上が私の席。
窓際の椅子に座って、タクラマカン砂漠をボ~~~~~っと見つめる。
この電車に沿ってR315「タリム沙漠公路」が走る。
シルクロードでは「西域南道(漠南路)」と呼ばれる。
敦煌からホータン、ヤルカンドなどタクラマカン砂漠南縁のオアシスを辿ってパミール高原に達するルート。
玄奘三蔵もインドからの帰り道ここを通っている。(マルコポーロは道が違う?)
タリム沙漠公路は、自動車はボチボチ走っている。
今度、機会があれば自転車で走ってみたいなぁ~。
でも砂漠の道を走り続けるのは、単調かなぁ~…。
でも、ここを自転車で走るよりも、ホータン~アクスを結ぶ、タクラマカン砂漠のど真ん中を貫通するR217「阿和公路」の方が楽しそうだなぁ~。
いや、いっそのこと、カシュガル~ホータン~アクス~カシュガルを自転車で走るのも良いカモね~。
タクラマカン砂漠、ガチ周遊自転車旅行~。
しおしおに、ひからびるー!!!!
…と、そんなことを考えながらボーっと座っていると、
なんと!電車の乗務員のお姉さんがハニカミながらリンゴくれた(笑)
そういえば、今日、朝ごはんからなにも食べてない。
お姉さんはニコニコしてる。なんだか外国人が嬉しいといった感じなのだろうか?
こちらも笑顔で「謝謝」といって、ありがたく頂戴した。
りんご、うまかった(^q^)
果物、野菜系!
珍味系、ポテチ、ウインナー、ジュース、カップラーメンも売っている。
(車内にある給湯器でラーメン食えるよ!)
そんな感じで、電車は進むよ♪どこまでも~♪
電車の設備
窓際のテーブルの下に電源発見!ベッドが2階の人はココで充電しよう!早い者勝ちだ。
ちなみに後で行ったら超絶でっかい〇んこ!が、便器からはみ出て鎮座していた…。だれだよ!
結局、乗務員のお姉さんが掃除してキレイにしていた…。
公安の皆様について
外国人は目つけられるで~~~~!
私がこの車両に乗り込んで、しばらくしたら、公安の人間が一人乗り込んできた。
最初、特に気にもしてなかったけど、場所は私のベットの下の段。
それからしばらくすると、公安2人が来て
「パスポートを見せろ」
「お前は今からどこに行く?」
「一人か?」
「何しに行く?」
と聞かれる。
この警察は英語が通じた。
「カシュガルに行って、それからパキスタンに行く。」
「旅行だ」
「一人だ」
と答えた。
それから、公安が一人残り、ベッドに腰掛ける。
私が、ベッドから外の景色をカメラでパシャパシャとっていると
「写真みせろ」と言ってきた。
写真を見せると、電車の乗務員が写り込んでいた。
「私は中国の警察だ。公共的なものは写してはいけない。消す。」との事で、写真データを消された。
そうなのか。鉄道職員も撮影してはいけないのかぁ。
とりあえずベッドを降りて、窓際の椅子に座りながら外の景色を撮影していて
な~~~~~にか視線を感じるな~~。と思って、視線が感じる方に目を向けたら
公安のお兄さんが、すっげぇ鋭い目つきでこっちみてんの。
そこで、初めて気づいたね。
あ、この人、私を監視してるのね(鈍感)
といっても、まぁ特に悪いことをするわけでもないので、そのままにしてましたが。
車窓の風景
このような場所を、あのマスターキートンは歩いとったんだな!
遺跡の発掘過程でウイグル族の怒りを買ったキートン達は、着の身着のままで「生きては戻れぬ砂漠」タクラマカン砂漠に放り出される。
族長アバスは、伝説の砂漠の英雄(カーリマン)のイメージをキートンに重ねるが、迷信だとひとりごちる。
一方、昼は酷暑・夜は極寒の砂漠でサバイバルを続けるキートン達。ついに街道まで3kmの地点たどりつくが…!
引用元:マスターキートン 完全版 1巻 「黒と白の熱砂」と「砂漠のカーリマン」より
- 砂漠ではスーツがいい
- 草&太陽光を使って水を作り出す
- 草の根っこをしゃぶって水分を取る
ということを、マスターキートンから学びました!
マスター!かっこいい!結婚して!
そうして、やっと…
深夜、カシュガル駅に到着!
さて今日はこれからシショーと合流する。
市内まで自転車で行くのでマッハで組み立てる。
ちなみに、この時リアLEDライトが壊れた!なんでじゃ~~~~!!
23:50 シショーと合流。シショーは、なぜか短パンで寒そうだった。
晩飯を食いに行く。
ウイグル料理の「ラグメン」を注文する。
これだぁ!!ウイグルと言ったら「ラグメン!」
ウイグルの手打ちラーメン皿うどん
うわ~~~(^〇^)やっとウイグルのソウルフードが食える~~~!
そんな感じで今日はおわり!
明日からカラコルムハイウェイに向かいます~!
つづく!
それでは、miyukix(@miyukix_jp)でした!
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