【崑崙の玉】30代女OLが自転車でホータン川に玉（ぎょく）を拾いに行ってみた！② in 新疆ウイグル自治区

これでワシも、大金持ちじゃ～～～～！！！

※この記事は「30代ただの女OLがカラコルムハイウェイに自転車で行ったった！」のスピンオフ企画です。

この記事からの続きです！（工事中）

※情報は2019年05月。一人民元＝16.00円で計算する。

今回「新疆ウイグル自治区・ホータン」へ行く目的

中国文明の母「黄河」

黄河はチベット高原、バヤンカラ山脈から5000ｋｍ以上にもなる川である。

その黄河源流で取れる「玉」とは、実は「ホータン石（和田石）」のことなのだ！
※井上靖「崑崙の玉」より

なので、カラコルムハイウェイに行くついでに、ホータンに顔だしたった！

黄河源流で取れると言われるお宝！「玉」を拾ってくるで！！！

レッツ！トレージャーハンティング！

4/26（2日目）ホータン着！おや、ホータンの様子が…？

19：10　やっと和田空港に到着…。日本から遠かった。（いや距離は近いんだけどね）二時間以上の遅延！

ホータン空港の荷物カウンターは、この規模。超小さい。
空港野宿はこりゃ無理ぽー。
（ってか後でわかるが、ホータンは野宿禁止！公安に見つかると拘束＆罰金だ！）

出口から出ると、早速警察官に声を掛けられる。

「どこに行くんだ？」「携帯番号を教えろ」との事だったので素直に、今日行く宿＆電話番号を伝える。

ほっほぉー…。さっそくホータンの洗礼ですねぇ…。

空港の外に出た。

なんだか空は砂漠の影響か、埃っぽい空だった。

外にはタクシーの客引きはいるが、無駄金は使いたくないので、
空港の正面にある道路から出ているローカルバスで市内へ向かうことにした。

（持ってきた自転車で市内に行ってもいいけど、二時間遅延しているので早くホテルについてチェックインしたかった。キャンセルになっちゃう！）

19：38　知らないおっさんと一緒に、バスを待ってるなう。

バス一回　2元。

バスに乗るときに運転手の横の箱に入れる。（小銭を用意しておこう！）

途中で学校帰りの子供たちが超乗ってきた！！

20：00前でも、こんなに明るいから学校も終わる時間は、こんな時間なのか。

子供たちにもみくちゃにされながら乗る事40分…。

バス降りる場所を間違えた！!wwwwwwwwwww（ばか）

ここから歩いて、行きたいバスルートに乗るのも大変なので、もう自転車を組み立てた（バカ）
輪行袋に全ての荷物をぶち込んで、背負って走る。

サンタクロースみたいだな！

早くホテルに顔出さなきゃ！と急いで自転車を走らせていると、ふと違和感が。

この町は黒Tシャツ・黒ズボンを着た男達が多い。

しかも100ｍに1,2人くらいのペースで立っている。

なんなんだ…？

と思いながら、自転車で走っていると

「うぇーい！！！うぇい！うぇい！うぇい！」

と言って、その黒い男が通せんぼしてきた！

なんだ？

と思い、止まり、なにやら色々言ってくる（しかし顔は笑顔）・・・が。

さっぱりわからねぇ。（おい）

とりあえず英語で聞き返すが（TOEIC400点！普通に英語わかんねーぞ！）

「さっぱり通じねえ」

向こうも

「こいつ、さっぱり中国語、通じねぇ」

って感じになってる。


(　^ω^)・・・・・


・・・・・(^ω^　)


くうきが　はりつめる！！（ドラクエ風）

で、ここまで対峙して、私は気が付いた。

あ、この人、公安だわ。

胸に無線つけとるやないかい。

どうも、様子を伺うに

• 自転車は歩道を走るな！自転車は二輪車だ！二輪車専用レーンを走れ。
• 自動車＆二輪車は右側通行（日本と反対）自転車は右側通行の二輪車レーンを走れ。お前が走っているのは左側だ。

というようだ。

公安の無線から声が聞こえるので、さっき走ってきたあたりの公安から連絡が入ったんだろう。

「自転車で歩道を逆走している奴がいるぞ！とっちめろ！」という感じかな。

確かに日本と違って、ここの国はスクーターが多い。

しかも、電動スクーター！

プリウスみたいに、エンジン音をさせないで、す～～～ってスクーターが走ってる。
電源は家庭用電源100Vの模様。

へぇ～。この国ならではの乗り物だなー。

気配がしないので気を付けないと危ない。

まぁそんなかんじで、分かりましたということで、再び走り始める。

車・二輪車用の信号機。

この写真だと

• 自動車レーンは、あと12秒通過できる。
• 二輪車レーンは、あと58秒待つ。

って感じ。

日本よりも、二輪車の市民権は圧倒的に強いようだ。

確かに、二輪車用レーンも幅が広い！（これ二輪車用レーン）
そういう意味では、ホータンは走りやすかった！（でも政治的に走りにくい＆滞在しにくい所だった！）

そうこうダッシュして今日の宿屋に到着！

21：15　和田西域大酒店！（和田 シーユー ホテル）

trip.comで予約！

1部屋・1泊　178元！（2848円）

高ぇぇぇ！！！_:(´ཀ`」 ∠):

ってか、ホータン！安い宿屋ない！！

まぁ、外国人に居ついてほしくないから、高くしてんだな…。たぶん…。

（カシュガルは、まだ安い宿屋あるよ！）

中国の宿屋について

• 中国の宿屋は「一部屋いくら」でお金を取られる。人数ではない。
  なので、一部屋に一人泊まろうが、二人泊まろうが値段は一緒。
• 中国は「外国人が泊まれる宿屋（大体安い）」と「外国人が泊まれない宿屋（高い！）」がある
• チェックインの時に「押金（デポジット）」を取られる。
  今回宿屋の場合、一旦300元とられた。
  チェックアウト時に、この領収書を出すと、300-178＝122元が返ってくる。なので、領収書は、なくすなよ！
• チェックアウトは時間がかかる。
  スタッフが部屋の中を確認に行くので、時間がかかる。急いでいる時は気を付けろ！

＊＊＊＊

ほいで、「和田西域大酒店」は、ホータンで、最安の「外国人が泊まれる宿屋」だった。

時に、予約なしで「外国人が泊まれない宿屋」へ行ってしまうと、超高い宿屋へ案内されてしまうことがあるから要注意。

「和田西域大酒店」でも英語は通じなかった！！！

なーーんとかチェックインする。（おい）

しかし、ハナクソ英語能力＆底辺中国語能力の私が聞き取った感じでは

• 日本のパスポートだと滞在は最大30日だ。承知してるか？（ちなみにノービザは15日まで）
• 明日はどこへ行く？→電車でカシュガルへ行く。→それならばこの宿屋の領収書を駅で見せろ。
• 電車の時間は何時だ？→16時→それならば14時には駅に到着しろ。時間がかかるぞ
• チェックアウトは14時だ

位かなぁ。

「和田西域大酒店」のレベルは2ツ星ホテルかなぁ。

ビジネスホテル程度のクオリティ。

コンセントはタイプA。（今回も変換プラグ、出番がなかった）

洗面台の水が流れなかったが諦めた。

部屋にさりげな～～～く置いてある飲み物＆備品（たばことか。シャンプー歯ブラシなどは問題なし）は使うと、追加料金だ！

なぜか、絶賛営業中！の客室通路が、思いっきり改装工事してて笑った！

その根性！嫌いじゃないぜ！

夜のホータンをうろつく

22：00　チェックインが済んだので、晩飯を食べるついでに外を散策する。

やっと、なが～～～い移動を終えて、今日はゆっくりできる。

女の夜一人歩きはいかがなものかと思いそうだが、公安が100ｍに一人立ってるので、まぁわりかし安全かと。

お店の前を見ると、セキュリティーゲートと公安が怖そうな顔で座っている…。

※稼働中の店舗で写真とるの、怖かったので閉店した店先とった。
※公安を写真に撮るのは厳禁！

なぜ「新疆ウイグル自治区ホータン」が、中国公安によって、がんじがらめになっているか。

ぐぐれば、わかるお！

お、誰かが来たようだ…。

さて、歩を進める。

とにかく、電飾が派手派手！！！！

パチンコ屋のような電飾風景！

ここはラスベガスか！

そうすると、どこか遠くでなにやら、賑やかな声と人だかりが…。

顔を出してみると…。

すげーーーー！大勢の人が踊り狂っとる！！！

動画

へぇ～。

日頃のうっぷんをここで晴らしているのか、なんなのかよくわからないが
みんな楽しそうだ（＾＾）

その様子を、しばし見た後に、先へ行く。

行先は「地球の歩き方2019~2020（最新版）」に乗っている飯屋

「凱合日瓦餐庁」へ行ってみたかったのだ！

イスラム料理とヨーグルト！！

しかも24時間営業！もうすでに22時を超えてしまってるので、ここだ～！

と思っていったら・・・

お店がない！！！！！（T〇T)

しょぼぼ～～～ん

ねぇよ…。

いや私が勘違いしてるのかもしれんが、もう時間も遅い。

仕方がないので、すぐ横にあったファーストフード店らしきものにはいる。

チキンとポテト！27元！

く、くそぉぉ～～～～・・・・OTL

ソウルフードが食いたかったよぉぉ・・・・。

まぁ夜遅いからしょうがない…。

明日は絶対にウイグルのソウルフードを食う！

23：00　食べ終わったのでホテルに帰る。

ダンスしていた広場へ行ったら、もう誰もいなくなっていた…。

車も減った。

なんだか雰囲気がデートスポット。

歓迎されてるぅ～。

ラブラブあつあつなアヒルちゃん。

周りはカップルなのに、私はボッチでここを歩く！

スーパー（超市）は23時を超えても営業していた。

ホテル横のスーパー

そんなわけで今日は就寝！

今日使ったお金

宿代　179元　和田西域飯店
夕食　27元　ファーストフード

4/27（3日目）ホータン玉を拾いに行く

「和田西域大酒店」で朝食をとる。

ばいきんぐぅ～。

まぁ二つ星ならこの程度かな。

まんとう！中身の具はない

地下室で食べるという（笑）

10：00　ホテル出発！

さて腹ごしらえはしたので、自転車こいで、ホータン石を拾いに行くぜ！

目指すは「玉龍喀什河(ユルンカシュ河)」！

この川のあたりにいくと、玉拾いをしとる人がおるらしい。

地球の歩き方によると・・・

””
ホータンの特産品が見つかるかも！

崑崙山脈を水源とするユルンカシュ河はホータン市の東を流れる川で、ホータンの北でカラカシュ河と合流してホータン河となる。

雪解け水が流れ込むと川幅が広がり、砂漠を縦断して、タクラマカン砂漠の北を流れるタリム河と合流する。

ホータン玉は、この川で発見されることもある。探してみるのもよいだろう。

いつもホータン玉を探す人の姿がある。
””
だそうだ。

とりあえず、ユルンカシュ河へ行ってみよー！

昨日公安に怒られたことを反省し、原付と一緒に二輪車レーンで走っていく。

10：35　ユルンカシュ河の橋にきたー！

しかし柵を超えてはいけないそうだ。

遠くを見ると…

確かに、人々がホータン玉を拾っているようだ…。
彼らはどうやって中に入ったのだろうか。

とりあえず違う入口を探してみることに…。

ユルンカシュ河を北上してみると…。

11：00　超簡単に降りれそうな場所はっけ～～～ん！！！

ってか、ガバガバやん！

場所は大体ここら辺！

アプリ「高徳地図」より

とりあえず自転車を担いで降りてみる。

ここからみんな、あの橋から見れる場所に行くんだな。たぶん。

ちなみに、ホータン玉は掘ることは禁止である！

落ちている石を拾うのは良い。

井上靖の作品では「足のかかとをグリグリ押し込んでホータン玉を堀った」と確か記述していたような気がするが
そんなことしちゃあだめだぞ！！！

とりあえず川をのぞき込んでみると・・・

うーん…

全然わからん！！！！

ホータン玉のサイトによると

• ホータン玉は「軟玉」
• 白色が高価。
• 玉のきめ細やかさ、緻密さが大事
• 玉に大きな亀裂があっても、作品を製作した段階で避けることが出来る。
• むしろ玉内部に存在する微小な亀裂は玉の質を下げる大きな原因となります

ホータン玉の種類と性質

ホータン玉の品質・偽物の見分け方

だそうだ！！！

しかし！

自分がホータン玉と信じたら、ホータン玉！

気に入ったやつを持っていけばいいんだ！

で、色々拾う。

とりあえず飴玉みたいだったから、これにした。
抹茶あめ。

ちなみに拾っている間に遭遇した人は、おじいさん一人！

他に拾える場所がないか、再度探しに行く。

で、再び北上をすると・・・・

11：40　なにやら車がたくさん止まっている・・・！

おぉ！ここは色々な玉が拾えそうだ！（いや石だけどね）

人がたくさんいる！！たくさんいるってことは、人気スポットなんだな！？

再び自転車を担いで川に降りる（笑）

家族で拾いに来ている。

自転車と共に更に奥へ進んでみる。

めっちゃ掘っている人、発見！おぉぉ…。
一心不乱に掘ってたようだけど、私のカメラのシャッター音に気づいて、めっちゃこっちの様子をうかがってたけど
公安ではなく「自転車担いだ変な女」と思われたようでスルーされた。

結構きれいじゃん。

というわけで自転車を置いて、ホータン玉拾い第二段！！

気分は潮干狩り！

ということで拾ったのはこんなもん

・・・・やっぱりタダの石ぃ！！？？

ということなかれ、

古代・殷の時代では、この玉を求めて多くの人が黄河源流を目指したのである。

ロマンが詰まった石ではないか！

ちなみにこの第二回目のホータン拾いはここ！

高徳地図より

12：00　そんなわけで、ホータン石拾いをそろそろ引き上げて、ホータン駅へ向かうことに。

いかん！玉拾いに熱中してしまった！！！！
時間がおしている！

そうなのだ！

今日は、これからタクラマカン砂漠を電車で横断して、カシュガルへ行かなければなのだ！

和田駅に14：00には行かなければなのだ！

急いでホテルへ帰る

スイカおいしそう。

ホータン玉を扱うショップが立ち並ぶ「和田玉石交易中心」

値札貼ってない（笑）買えへんわぁ。

いかん！いかん！先を急がねば・・・！

って、先へ進むと

な、なんじゃこりゃーーーーーー！！！

来るときなかったぞ！公安のチェックポイント！！

うわぁ、この時間がない中、ここ通りたくない…。

でも、ここ通らないとホテルに帰れない…。遠回りしてると時間がなくなる…！

というわけで、二輪車レーンにパスポートを持って並ぶ。

私の顔を見るなり公安が、「お前こっちこい」と別室にご案内される。

中を入ると、牢屋があって、中に人が入れられてた（笑）二人くらい。

どうも「前の日どこに泊まったんだ？」的なことを尋問されているようだ。

牢屋に入れられている人も、ものすごい剣幕で弁明している。

まーじすか。


え？おまえ、ビビってんのかって？

あ？ビビってねーし！！よゆーだし！！！

いいえ！うそです！ビビってます！チキンです！！

＊＊＊＊＊＊
ちなみに、今回ホータン来る前に、毎度おなじみ「シショー」からメールをもらってまして。
※シショーとは、この後カラコルムハイウェイを一緒に行く人。私より先にホータンに入ってカシュガルに向かった。

「ホータンで野宿してたら公安に拘束された。野宿は違法だから野宿はするな！」

と連絡はもらっていたので

こいつぁ、やべぇ所に来ちまった…。

と思ったのです。（いや、行く前から気が付けよ）

＊＊＊＊

で、公安に呼ばれ、英語が通じない中パスポートを差し出すと、公安はそれをもってどこかへ消える。

しばらく帰ってこず、

うわー電車の時間も迫ってる！

ホテルのチェックアウトの時間も迫ってる！

色々時間が迫ってる～～～～！！！
と、汗だらだら

って感じで待ってました。

で、公安が返ってきてパスポート返してくれました～。

で、和田駅までダッシュするのでした！

つづく！

ついでにシショーのメールに気になることが色々書いてあったので、ここにメモ。

シショーのメール

• ホータンで野宿していたら公安に拘束された。野宿が違法だそうだ。
• ウルムチからホータンへ飛行機で行く途中、タクラマカン砂漠の上空を移動したがスゲー景色が良かった。ここまでの砂漠は世界中でも、中々ない。500ｋｍ、アスファルト、アップダウンもないので3日程度でいけるだろう。ここを自転車で行ってしまいたいが、今回の折り畳み自転車では心もとない。
• なので、タクラマカン砂漠の中央を横断するためにホータンからアスクまで長距離バスでいくことにした。寝台バスで145元。
• ホータン～カシュガルでは、タクラマカン砂漠の隅っこを走るだけ。ホータン～アクスの砂漠の中央を抜けると本当の砂漠を見れる。
• しかしバスターミナルに入るのにパスポートのチェックがあり、ここでも公安が来る。野宿が問題になり4時間拘束される。結果購入したバスに乗れず、夜のバスに乗る羽目になった。砂漠がみえなくて悲しい。
• ホータンの長距離バスターミナルは「地球の歩き方」にも「グーグルマップ」にも載っていない。MAPSMEに乗っていた。（2019/05時点）
• バスターミナルにはセキュリティがかかっていないWIFIがある。
• ホータンでは郊外の「砂漠の入り口」が観光ポイントになっているようだが、場所がよくわからず。
• 鉄道より、バスの方が公安のチェックが厳しいように思う。

ホータンまとめ

ホータン玉拾いおもしろかったー　\（＾〇＾）/

・外国人は滞在しにくい町
・公安の監視の目が厳しい

それでは、miyukix(@miyukix_jp)でした！

次はタクラマカン砂漠を寝台列車で横断するよ～！（＾〇＾）

セレブ！！

つづく！