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【中国雲南省】女ぼっちで聖山・梅里雪山へ行ってきた!(4)シャングリラに来たので失われた地平線を見た!

【4日目】4/30(月)雨で一日沈殿(雨崩・泊)

==2018年GW、女ぼっちで梅里雪山を巡る旅 シリーズ一覧==
(序章)事前準備&情報まとめ
(1)名古屋ー上海ー昆明長水空港まで飛行機
(2)昆明ー香格里拉空港ー徳欽ー飛来寺まで長距離バス
(3)飛来寺ー西当-雨崩までトレッキング
(4)本当のシャングリラは中国・香格里拉ではなく徳欽&雨崩?!名作「失われた地平線」のシャングリラの場所を考察する。
(5)雨崩~神瀑を往復トレッキング
(6)香格里拉~徳欽まで自転車で走ったら最高かも説wwwww
(おまけ1)イッテQにも出た!中国・麗江でトンパ文字のハンコ・印鑑を作ってきた!東巴文字!
(おまけ2)中国・大理で絶対行きたい!おススメの店&宿&食べ物&おみやげ11選!雲南省!
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※情報は2018年05月。一人民元=17.38円で計算する。

今日の目的

「シャングリラ」ゆかりの作品、名作・映画「失われた地平線」を見る!

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【中国雲南省】女ぼっちで聖山・梅里雪山へ行ってきた!(4)シャングリラに来たので失われた地平線を見た!

今日は雨崩から神瀑へ行こうと思っていた。

しかし!朝起きると、雨。

うーん、せっかくの神瀑へ今行っても景色もよくないし、この後の予定も自分都合で変更できるし…。
今日は一日ここで雨宿りをしよう。(そもそもダラダラするのが好きな人間なのだ…。)

しかし、ドミトリーには誰もいないし、外は雨が降ってて散策も行けないし、退屈だ。

そこで、ジェイムズ・ヒルトン『失われた地平線』をスマホで、ベッドの中から、もごもごしながら見た。

ジェイムズ・ヒルトンの『失われた地平線』とは!

このあたりの地域「梅里雪山、香格里拉、徳欽」を訪れるなら是非とも見たい映画!

この「失われた地平線」は「シャングリラ」の語源にもなった作品!

シャングリラは、理想郷、ユートピアを示す言葉として使われてますよね。

ついつい、シャングリラって聞くと、電気グルーヴ「Shangri-La」をどうしても思い出してしまうし、

夢でキスキスキス~♪

とんねるずがパロディで歌ってたビジュアルがどうしても思い出してしまうのですが・・・。

Shangri-La/電気グルーヴ/とんねるず

(30代ほいほいで、すいません…。)

まぁそんな「シャングリラ」の語源になった作品を、シャングリラで見てましたwwwww

この作品自体は以下の人物の影響を受けている。

  • ジョージ・マロリー(そこに山があるから。で有名な登山家。エベレストで遭難死)
  • ジョセフ・フランシス・チャールズ・ロック(中国南西部&チベット国境地帯を探険した人類学者)…この人は植物が好きすぎて雲南、四川、甘粛、東部チベットに住んでいた。麗江に家がある。

もうこの名前見ただけで、山好きはちょっと反応しちゃうよねぇ。

作者のジェームズ・ヒルトンは「失われた地平線」「チップス先生さようなら」などベストセラーを出している。脚本家としてアカデミー賞も受賞。

また、作者ジェームズ・ヒルトンは、チベット国境地帯を探険していたジョセフ・ロックが『ナショナル・ジオグラフィック・マガジン』に掲載した記事に触発されて、この作品を書き上げたとされているが…。

私は実際に香格里拉、徳欽、雨崩地方をウロウロして「んんん?」と疑問に思ったことがある。

あらすじ

失われた地平線-wikipedia-

1935年。時は戦争時代。

中国のバスクル駐在のイギリス外交官ロバート・コンウェイ(ロナルド・コールマン)は、戦争の状況が悪化したことで、複数のイギリス人とともに、飛行機で上海へ逃げる。
しかし、飛行機はハイジャックに遭う。行先は上海ではなく、全く逆の方向へ…。

やがて飛行機は、雪深いチベットの山中に墜落。
辛くも助かった一行は、死を覚悟する。

その時、吹雪の中から現れた一人のラマ教寺院の僧チャン

彼らはコンウェイ達を引き連れて、いまだかつて誰も足を踏み入れたことがない伝説の理想郷”シャングリラ”へと導いていった・・・。

本当のシャングリラは徳欽&雨崩?!

私の勝手な考察なのだが、このシャングリラ。

現在の香格里拉=シャングリラ(中旬)が舞台ではなく、むしろ徳欽&雨崩地方のエリアが舞台だったのではないか。

理由

  • 劇中に出てくる山岳(コンウェイ達が導かれたシャングリラや、脱走する時の山道)は非常に急峻、渓谷や谷間であった。
  • 中旬(現・香格里拉)からは、そのような山岳・谷間は見えない。(google earthで見ると特にわかりやすい。「中旬からは高い山は見えない」と)
  • 徳欽&雨崩からは、梅里雪山を主にした急峻な山々を見ることができる。
  • 徳欽&雨崩は山間の村で、劇中のシャングリラのある場所とイメージが一致する。
  • 徳欽&雨崩はチベットと中国の国境である。
  • 標高8500mのカラカル山は、そもそも実在しない。

いやー、だってー。ほら。google earthで各村のスクリーンショットまとめたけど

中旬(現・香格里拉)

【中国雲南省】女ぼっちで聖山・梅里雪山へ行ってきた!(4)シャングリラに来たので失われた地平線を見た!
なだらかな山々が見える。が、コンウェイ達はもっと急峻な所を歩いていた。
ってか中旬自体は標高は高いけど、わりかし平らな街。

現在の香格里拉はもともとは「中旬」という地域だった。

しかし2001年に中旬は、『「失われた地平線」のモデルはここです!』っていって
街の名前を「香格里拉(シャングリラ)」にしちゃったんだよねぇ。

商魂魂が逞しくて嫌いではないけどねー。

ちなみに空港にある巨大マニ車とか、あれ出来たの最近だからwwww歴史は浅いのでは?

徳欽

【中国雲南省】女ぼっちで聖山・梅里雪山へ行ってきた!(4)シャングリラに来たので失われた地平線を見た!
徳欽から雨崩方面(梅里雪山)を見る。(青いマーカーは私が歩いた所)
急峻な山々がたくさん!あの劇中の雰囲気を見ていると、こっちの方がシャングリラっぽいような気がしてしまうのは私だけ??

【中国雲南省】女ぼっちで聖山・梅里雪山へ行ってきた!(4)シャングリラに来たので失われた地平線を見た!
徳欽から北の眺め。周りは高い山に囲まれ、あの謎の集団に誘われた「シャングリラ」はここだったのでは?と思ってしまう。

今は立派なアスファルト道が走っているけど、1930年代ここはどんな道だったのか。
と想像してみたくなる。道がなく、人を寄せ付けない谷間の村…。
その情景に作者は心打たれたかも。

飛来寺

【中国雲南省】女ぼっちで聖山・梅里雪山へ行ってきた!(4)シャングリラに来たので失われた地平線を見た!
飛来寺から梅里雪山を眺める。景色キレイだのぉ。(私が行ったときは曇ってて見えなかったけどね!)

雨崩村

【中国雲南省】女ぼっちで聖山・梅里雪山へ行ってきた!(4)シャングリラに来たので失われた地平線を見た!
上雨崩村から梅里雪山を眺める。うーん、ここ、本当シャングリラっぽいよなぁ~!

特にこの谷底の村っていう雰囲気が、劇中のシャングリラの映像にピッタリ。
シェルパが、ものすごい時間かけて物資を運んでくるって言ってたし。

神瀑

【中国雲南省】女ぼっちで聖山・梅里雪山へ行ってきた!(4)シャングリラに来たので失われた地平線を見た!
下雨崩村から神瀑を眺める。おぉぉぉ、神々しい…。神と言われるのにふさわしい眺め。
この山のふもとこそ、シャングリラがあったのではないか。

急峻な山々、深い谷間、他の村から超疎外されている。
ちなみに神瀑は「梅里雪山・内院巡礼」と言って、チベット巡礼地の一つである。

梅里雪山を一周する巡礼路もある。これは14日間必要で、行けるのが冬だったような…。

こうやって改めてgoogle earthなんかで確認すると、

作者は現在の香格里拉の情景ではなく、これら徳欽や雨崩の情景を、ジョセフ・ロックが投稿したナショジオ記事で見て「失われた地平線」を描いたのではないかー…。

と、現地に滞在しているときに私は感じたでござる。

本当かよ~。と思う方。自分でgoogle earthをグルグルするとわかるよ!

ま、真実はわからないし、そもそもフィクションだからね!香格里拉に怒られそぉ…。(^〇^;)
その当時のナショジオの記事があればわかるんだけどねー。どっかにあるかな?

ちなみに「失われた地平線」の超重要参考人ジョセフ・ロックの事が気になる人はここを見てみよう!

第4回 トンパ文字とシャングリラ

ナショナルジオグラフィック 1997年1月号
ジョセフ・ロックの中国探検

ちなみにトンパ文字は現役デザイナーである私も麗江で色々調べてきたのでこうご期待!
トンパ文字かわいい…。

感想

大したことは書いてませんが、ネタバレになるといけないので気になる方はクリックして表示してください。

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まぁそんなことを考えていたら、一日が終わる。

夕方、晩飯を食いに宿屋の外に出る。

【中国雲南省】女ぼっちで聖山・梅里雪山へ行ってきた!(4)シャングリラに来たので失われた地平線を見た!
そんなわけで、雨も止んだのでシャングリラかもしれない場所をウロウロする。

今日の晩飯はここにするぜ!
【中国雲南省】女ぼっちで聖山・梅里雪山へ行ってきた!(4)シャングリラに来たので失われた地平線を見た!
店先に写真があると食べ物が選べれるからいいよねぇ。

【中国雲南省】女ぼっちで聖山・梅里雪山へ行ってきた!(4)シャングリラに来たので失われた地平線を見た!
雲南省ならコレ!米線!ライスヌードル!ビーフンのような感じ。25元
白菜の白湯スープで味が優しくておいしい~。
そして量が多い!半分残してしまった!

【中国雲南省】女ぼっちで聖山・梅里雪山へ行ってきた!(4)シャングリラに来たので失われた地平線を見た!
ここの食堂は景色が良い。(曇ってて見えないが!)

徒歩者之家ってのが、景色がいいらしいけど、どっちが景色がいいんだろう。

宿屋に帰ると、一人相部屋利用で入ってきた。中国人っぽい。
英語で話かけると、「英語話せんわー」と素っ気なく返されたので

「明天、你去哪里?」(明日、あなたはどこに行くのか?)と話しかけたら
途端に思いっきり色々話してくれた。上海出身らしい。明日は氷湖、明後日神瀑に行くそうだ。

そしてついでに、西当から飛来寺の帰りの方法を聞いた。いや、私結構心配してまして。

飛来寺に帰る方法がない気がする\(^〇^)/

まさに高い所に登った猫!

とりあえず話を聞いてみると、

  • 西当から飛来寺へ行く公共バスはない
  • 相乗りタクシーしか方法はない
  • 電話でタクシー呼べ

と言っとるっぽい。

「相乗りタクシー」の単語がわからなかったが、絵を描いたら「拼車」と書いてきた。
「ピンイン!ピンイン!」って言ったら、ちょっと驚いたけど嬉しそうに「Pīnchē」と書いてくれた。
ふむふむ相乗りタクシーは、拼車Pīnchēっていうんだな!
これは絶対にテストにでるぞ。

しかし、私は一人だからタクシーは高い。それに電話で中国語はなせねぇ。タクシーよべねぇ。
日本のネット記事に西信から飛来寺へ行くバスがあるって書いてあったしー…。

まぁ、帰りのことは帰るときに心配しよう。

そんなわけで今日も就寝!

明日は雨でも神瀑へ行こう。

アマゾンプライムはオフラインでも動画が見える!

私は今回「失われた地平線」はアマゾンプライム動画で見ました。
DVD版もありますが、出発直前で気が付いたのでiso化する時間もなかった。

しかしアマゾンプライムビデオ!

オフラインでも動画見えるんだな!
知らなかったぞ!すごいな!

アマゾン・プライムビデオ版の「失われた地平線」はこれ

超便利!

日本や、宿泊先の宿屋のwifiでデータをダウンロードしておいて(HD画質、映画一本90分~120分で、500MB位っぽい)
フライト中でもネットがない所でも楽しめるって何それ!すごすぎ。

  • レンタル HD画質(高画質) 199円 ※動画を再生すると3日間見えます。
  • 購入 HD画質(高画質) 1500円

DVD版はめんどくさいという方、いかがでしょうか?

文庫も出ています。

今日の出費【4日目】4/30(月)

合計:55元(956円)

  • 宿泊 30元 ¥521:青年旅舎 ドミトリー
  • 夕飯 25元 ¥435:白菜の白湯スープ的&米線

そんなわけで、またな!

 

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